川井しげおに聞く!  第1回:東京都から電柱をなくす ~東京無電柱化計画~
このコーナーは日頃、川井しげお都政報告・意見交換会・後援会等でみなさんに関連する身近な問題をテーマに取り上げてお話いたします。第1回目はNPO法人快適まちづくり支援センターの依頼を受け、4/22台東区生涯学習センターで行われた講演にて、みなさんにお知らせしたいこと、また多くいただいたご意見やご質問に対してお応えした内容をまとめてみました。

●無電柱化のメリット
・防災上のメリットーーー災害時電柱の倒壊による道路閉鎖を防ぐとともに電線類の被災軽減。
 ライフラインとして重要な電気の供給停止を防止。
・生活上のメリットーーー安全で快適な歩行空間を確保。
・都市景観上のメリットーーー首都東京に相応しい風格や景観の確保。



●都内無電柱化の現状

・国道、都道合わせて無電柱化率27%
 都道の無電柱化率、都全体で35%、区部では51%
 センターコアエリア(山手通りと荒川に囲まれたエリア)85%
・区市町村道の無電柱化率2%

●進まない理由
・道路が狭いため電柱の上に乗っている電力会社のトランス(変圧器)の置ける場所がない。よって2m50㎝以上の歩道を持つ国道や都道では無電柱化が進んでいるが、歩道のない区市町村道は無電柱化が進まない。

私が考える解決策ーーー電力会社のトランスを民地や民間で対応していただいた場合、税制上のメリットや建築基準法のメリットを国が大胆に行うことです。現在、事業者負担や地元自治体(区市町村)の費用負担が大きいので、国や都道府県がこの費用負担を大きく担う制度が必要であります。たとえばオリンピック・パラリンピック施設周辺の無電柱化に対して、東京都は区市の負担をすべて東京都が持ちます。本来国が55%、地元自治体(区市)が45%。これを東京都が持つ事によって一気に無電柱化が進むわけであります。