しげおが政治家になった理由。
最初のきっかけは、高校生の時に土木屋の生涯を書いた「無名碑」という本を読んだことです。

これこそが国造りであり、男の仕事だと思い、武蔵工業大学土木工学科へ入学をしました。その年、恩師である中学時代の塾の先生が区議会議員の選挙に立候補しました。その時、ボランティアでお手伝いをしました。その応援のかいもあってか、先生は見事に区議会議員に当選され、

君達のおかげで当選ができたよ。なにか私に恩返しできることがあったら言ってくれないか?」そう仰いました。

400メートルの競技場が中野区にはなく、バスに乗って区外に行かなければならなかったために全ての生徒が参加することも、応援に行くこともできずにいたことを思い出し、

先生、僕達の後輩のために中野区に400メートルの競技場を造ってください。

先生はそれを親身に受け取ってくれて、区議会の本会議場で提案をすると約束してくれたのです。当日、慣れない雰囲気に緊張しながら議会場に入り、僕らは静かに座って先生の順番を待ちました。そして、先生は約束どおりに僕達の願いを大きな声で、堂々と提案してくれました。

政治家ってすごい!みんなの願いを叶えることができる職業なんだ。 みんなを幸せにするために働くんだ。


その後、国づくりをしたいという志を実現するために土木エンジニアとして地方で7年半働きました。そんなある日、赴任先で所長を務めていた私に「選挙に出ないか?」という誘いが来たのです。30歳を目前にしてすでに妻と二人の子供を持つ私でしたが、胸の奥にしまっていたあの大学生の日に感じた熱い想いがよみがえってきたのです。 考えれば考えるほど、その想いは強くなりました。 そして、私は決意と覚悟を決めました。

今回の私の人生は、この仕事に全てかけよう。 そして、どうせ働くならあの時の先生のように地元の子供達や地元の人たち、みんなのために働こう!

そう決意をした私は、7年半お世話になった会社を辞めて政治家を志すために、妻と小さな子供二人を連れてわが町、中野に帰ってきたのです。