ロンドンオリンピック2012 視察レポート【1~2日目】
【1日目】
7月26日、成田からフランクフルトを経由してヒースロー空港へ向かいました。午後0時15分に成田空港を出発致しまして、フランクフルト空港には午後5時20分に到着致しました。フランクフルト空港には過去に1度立ち寄ったことがありました。その際の印象は大規模空港であるのに日本の空港と比べてもかなり薄暗いなぁと思いました。これはドイツ人の経済観念から「必要以外の電気は点けない」というところにあるようでした。 数年ぶりに来て、その様な事をふと思い出し懐かしく感じました。


フランクフルト空港を午後6時40分に出発し、英国ヒースロー空港に到着しましたのが午後7時20分(所要時間1時間40分)。ヒースロー空港の第一印象は「空港面積の大きさ」です。「とにかく大きいのです」皆さんも行かれたらきっと驚くに違いありません!

なにしろターミナルだけでも5か所もあり、ターミナルビルが建ち並んでいます。日本で例えるならば成田空港を5つ併せたような、いや、それ以上に大きく感じられました。これだけの圧巻の様を目の当たりしまして、数十年前に映画で見たヒースロー空港が舞台の『大空港』の危機管理を題材にした映像が私の記憶によみがえってまいりました。懐かしさに浸りながらも時差で疲れた身体を休めるべく、ホテルへ向かい早めに就寝といたしました。

【2日目】
午前8時30分よりホテルのロビーにて視察内容の打ち合わせを行いました。9時30分にはホテルを出発しロンドン市議会を訪問致しました。ロンドン市庁舎はタワーブリッジのすぐ前でテムズ川に面して建っております。 ロンドン市庁舎は我々の最初の訪問視察場所であります。
事前に私どもがオリンピック招致にかかわった方々にオリンピック招致の経過や、一番心を砕いたことなどの質問書を送付させていただいておりましたので、市議会のジェームス・クレバリー氏を始め、消防署の方やグレートロンドンオーソリティーの方やロンドン市の方々が細かく説明を加えた答弁をしてくださいました。2020年の東京オリンピック招致に大きな影響を与えるに違いない収穫を得てまいりました。



説明された方々と共に最後に記念撮影をし、2020年東京オリンピック招致のバッジをプレゼント致しまして、次の訪問地へと向かいました。

午後0時30分ロンドン市庁舎を出発致しまして、日本大使館へ向かいました。途中日本大使館周辺にて簡単に昼食を済ませ、午後2時30分、日本大使館到着。 日本大使館では特命全権公使である野田氏が対応との事でありましたが、当日は野田氏に加えて特命全権大使の林氏と。一等書記官の中村氏の3人が対応してくださいました。 三氏がロンドンオリンピックの現状を説明してくれました。
私達も2020年の招致の際に、諸外国に対する活動を大使館を筆頭に日本から来ている商社、各企業の方々と連携を図って頂きまして「チーム日本での海外招致活動」を要請させて頂きました。

午後3時30分、大使館からジャパンハウスまでを徒歩により移動致しました。
ジャパンハウスとはこのロンドンオリンピック開催期間中に世界のIOC委員や関係者を招いて、日本の伝統文化を知っていただくとともに2020年東京オリンピックへの理解を求めるための施設であります。我々はジャパンハウス本部長である日本オリンピック委員会の市原氏をはじめとし、東京都スポーツ振興局長や多くのジャパンハウススタッフと意見交換をしながら施設内の視察を行いました。
ジャパンハウスにおいてはJOC会長の竹田氏をはじめ、事務総長の水野氏達が率先し、IOC委員に働きかけを行いましてジャパンハウスに来ていただきました。その際には精一杯のもてなしと日本を理解していただく為に「知恵と情熱」を注いだ施設である事を十分に感じ取れました。



午後4時30分ロンドンの「2012年フェスティバル会場」となる「ケンジントンガーデン」に到着。
オノ・ヨーコ展示イベント「TO THE LIGHT・光へ」ジョン・レノンとオノ・ヨーコとの写真を始めとするオノ・ヨーコさんの作品を展示してありました。期間が6月19日から9月9日までの常設会場では世界中の芸術文化を紹介する場になっており、その一部にオノ・ヨーコ展示イベントが展示されておりました。世界の芸術や文化というものと、オリンピックというものを結びつけながらの招致活動を続け、それを決定から今日まで続けてこられたことに感銘と驚嘆を抱きました。

午後6時に再びジャパンハウスに戻りまして当日の調査についての総括を致しました。 午後7時30分、夕食後にジャパンハウス内にて「開会式」をJOC関係者や日本人の方々と共に大画面にて観戦致しました。