ロンドンオリンピック2012 視察レポート
東京都議会オリンピック・パラリンピック招致議員連盟では、7月26日より5日間ロンドンオリンピック視察団を派遣致しました。
かなりハードな日程でありました。

27日は地下鉄で移動をし、「ロンドン市議会」を訪問し、三氏とお会い致しました。「ロンドン市議会議員より ジェームズ・クレバリー氏」と「消防署よりギャリー・リーソン氏」そして「行政機関GLAよりハミッシュ・キャメロン氏」等がそれぞれの立場で意見を述べてくれました。

まず、取り組む上でのプロセスでは「政党を横断して行った」との事です。
理由としては進めていく過程での政権交代も有り得るからだとの事です。

とりわけ集中した課題は1930年以来より進めているロンドン東部の再開発とテロ対策でありました。特にテロ対策では今回のロンドン招致が決定をした翌朝の7月7日に祝いの準備をする中で前例なき大規模なテロ攻撃をロンドン市が受けました。
かねてより北アイルランド問題の関連でテロには慣らされてまいりましたが、この時のテロ攻撃は以前とは比較が出来ないほどの惨事がロンドンの心臓部を直撃したのです。
これらの事が理由でオリンピック開催に向けての再開発、テロ対策、危機管理能力をオリンピック・パラリンピック開催で発揮できる好機となったそうです。

その一方では選手、関係者各位、観戦者、関係者等の安全確保が必須となります。
対応策としましては以前よりのテロの体験を生かし緊急時計画段階から今迄に無い連携を取れるようロンドン行政機関GLA(グレート・ロンドン・オーソリティー)も含め各諸機関(警察・消防・救急搬送・自治体・ロンドン交通局)のトップが肩を並べて一つの情報源を基に共同で意思決定をし、緊急対策に努められる指令室を設置する。 こういった密なる連携が大きなメリットを生み、緊急レベルに見合った迅速な対応を実施する事が可能となりました。

消防の取り組みに関しては安全、防備、対応の3本柱の対応です。ジョイントワーク、行政、警察、消防等が共に連携する事により必要な時に必要な対応が取れる。軽微な時には軽微な対応を、最大時には全力での最大の対応が出来るスタッフを揃えました。
マルチAJC緊急チームは消防署、行政、病院、ガス、電気、搬送会社等は併せて170を越えるそうです。教育面でもトレーニングに通常5年掛かるものを1年で教育し揃えたそうです。
オリンピックパークを含める各会場はレガシー(後に活用)の為に火災探知機やスプリンクラー等の設備を「レガシー」とするならば、オリンピック後の施設での活用を考慮致しまして後に地元コミュニティーでの住宅、商業設備等での再利用を予定しているそうです。

招致に関しましては、ロンドン市民も最初は冷めていたそうです。IOC、政府、ロンドン市民にレガシーを見えるように説得をした。最終的には冷めていた国民やロンドン市民の関心が高まったのは、かねてよりのライバルである「パリ」との一騎打ちが決まってからだと聞きました。

東京も冷めた人間がエキサイトする為には学ぶべき要素が沢山ありました。他のアドバイスとしてはIOCに訴える物語性をしっかりと見極める事でストーリーが必要である。IOCの委員は「今回のオリンピックは初の○○!」或いは「歴代1番の○○!」と言った物を好む様です。
ブラジルは「初の南米開催」ロンドンでは「歴代1番の環境サステナビリティーに優れたオリンピック」と言う事でまずはストーリー作りが必須であると思います。

個人的には「伝統な日本らしさ」と「桜」「侍」「大江戸」等や日本が誇るテクノロジーの最先端ロボット、デジタル文化等を組み合わせると良いのではないかと思います。

ロンドンでは加えて子供達の為に、IOCに対して子供達を含めたストーリーが大事だった様です。

今迄で一番の環境、一番クリーンなオリンピック、等「1番」が必要なんです。と時間を掛けて説明して頂きました。 一つ一つの言葉を大切に頂戴をし、東京のオリンピック招致活動に活かしていきたいと深く感銘を受けてまいりました。