新年祝賀の儀                                       2016.1.1

2016年元旦、新年祝賀の儀に 第47代東京都議会議長としてお招きを頂き、参上させていただきました。

議長就任のご挨拶署名の折りには、乾門より皇居内に案内を受けましたが、今回は天皇、皇后両陛下に拝謁する祝賀の儀ですので、二重橋を渡り大手門より皇居内に案内されました。長和殿正面玄関より千鳥の間にて休所として待機し、新年祝賀の儀が執り行われる正殿松の間に案内を受けました。
長和殿、正殿の造りは荘厳そのものであり、太い柱は節一つない檜材、天井まで10m以上ある空間には圧倒される思いでありました。

全国の知事、議長、各省庁の事務次官が、正殿松の間に二列横隊で並び待つ所に、式部官長、宮内庁長官が前行し、天皇、皇后、皇太子、皇太子妃、親王、親王妃、内親王、女王が供奉され、侍従長、女官長、および女官が随従し、私たちと天皇、皇后陛下との距離は、わずか4~5mであり、誰しもが自然に姿勢を正し緊張感を漂わしておりました。天皇、皇后陛下が台座に位置し、参列者代表より新年のご挨拶を献上し、天皇陛下より新年のお言葉をいただきました。

まるで映画を見ているかのような錯覚に陥る自分がそこにいました。

陛下のお言葉は「一同の皆と新年を迎え嬉しく思います。国の発展と国民の幸せを祈ります。」との、ごく短いものでございましたが、大変重みがあり、その言葉の端々には国に対する想い、国民に対する愛情に包まれており、居並ぶ全員が言葉では言い表す事の出来ない感動、感激をいただいたようでありました。一国民としても、都議会議長としても、新年早々身の引き締まる思いであり、その役割を全うすべく決意のきっかけをいただいた元旦でありました。