見直したい日本建築技法                                 2015.8.17

日本古来の建築物は、木や竹、土、紙など自然素材を利用し、風土に根差して来たわけでありますが、近年は、工業的に生産された素材で合理制を追求されてまいりました。

クロス、接着剤等の素材の多くは化学物質でできており、ホルムアルデヒド等、有害物質が多く含まれております。そのため、シックハウス症候群等による健康被害、火災現場に於ける有毒ガス発生の原因となっております。しかしながら左官業による塗り壁は、土、消石灰、水、骨材、繊維、顔料など天然素材であるため健康的であります。漆喰は炭酸ガスを吸引したり、殺菌、防虫、吸放湿性能、ホルムアルデヒド吸着低減効果、火災に強い等、多くの利点を持っている事が実証されております。

そこで我々東京都議会自民党は、東京都左官組合の皆様をお招きし、勉強会を実施。日本古来の建築技法の実施(壁塗り)を始めとし、洗い出し、磨き、京漆喰、土間工事、土蔵造り、築城等と、左官工事によるメリットを説明、実演、映像による理解を深めるとともに、都政に活かすための方途を探ってみました。





安心安全な建築物を求め、都民の健康と命を守るための施策を、都営住宅を始めとする都の建設物に活かして行きたい思いを強く意識させられました。